あずみ (2003年/日本) [映画の感想]
オススメ度:★☆☆☆☆
DIRECTOR:北村龍平
感想:
もうむちゃくちゃつまらなかった。こんなにつまらない映画を見たのも久しぶりである。僕はマンガの大ファンである。今の所発売されているコミックは全て購入して読んでいる。だから、映画がつまらなく思えたのか・・・いやそうじゃないだろう。多分この映画が最低なのである。
予告編は面白かった。すごい見たくなった。たしか『あずみ』は海外の映画祭で数十分の宣伝用のバージョンを公開したところ評判が良かったらしい。そうなのだ!!この映画はアクションシーンを並べただけなら面白く見えたのかもしれない。しかし、これを映画として2時間くらいみせられるのは苦痛としか言い様がない。
この監督は『versus』を低予算で撮影して話題になった。僕はその『versus』は見てないが、多分この監督は『versus』のノリで『あずみ』を撮ってしまった気がする。とにかくCGがださい。本当ならば日本の技術でももっと上手くできるはずなのだが、多分わざとこの監督は変なCGを使ったんだと思う。この監督はたしかに独自の世界を築こうとしているのだろうが・・・ダサイ。
そして、演技もダサイ。役者が下手と言ってしまえばそれまでかもしれんが、役者の演技も監督やカメラによって大きくかわる。この映画は映像自体がださくて、演技がむちゃくちゃださくみえる。もう見るに耐えられない演技なのだ。最初の20分でももうダメだってのがわかった。
具体的に『あずみ』がダメな点を上げてみようと思う。
1.服が下ろし立て
ほとんどみんなの服が新品!!キレイすぎ。映像もそうなのだが、CGを下手に使っててキレイすぎ。なんかねー映像にリアリティーがないんだよ。すべてが浮いちゃってるの。ウソッぽくて世界に入っていけない。
2.演出がださい
演出って言葉が具体的に何をさすか僕自身わからんのだけど、まず悪役の演技がオーバーすぎ。多分オーバーな演技をした時って自分って上手いと思っちゃう人がいるのかもしれないけど、下手さが際立つ。ジム・キャリーって人間じゃない演技してもぴったりくるんだよねアニメキャラやらせてもすごい。アンソニー・ホプキンスはマンガみたいな役やってもリアリティーがある。そういう役者が出てないんだよね。見れたのは竹中直人ぐらい。彼だけが演技してた。他はクソ。
特に気になったのが、カメラを見て演技してるとこ。普通は相手を見て演技をする。実際は間にカメラが入り、相手がいなくてもだ。相手がいる雰囲気が重要なのだ。でも・・・この映画カメラ目線なんだよね。下手すぎなんだよ。カメラ見て決めゼリフを言うんだよ。終わってるって。
3.監督がドラマに興味がない
多分この監督はドラマを取る事に興味がない。そうとしか思えない映画の作りなのだ。脚本家が悪いのか?いや監督の責任だと思う。本当にドラマ部分が雑で、マンガの中のセリフとかを適当に言わせちゃってる。なぜそういうセリフが出てくるのかって所が作られてない。ドラマの中で心の動きとかは無視。いきなり決めゼリフというシーンが多い。さらにこの監督は決めゼリフや決めポーズにやたらと拘っている。その様なシーンになったとたんに映像が変わる。CGをふんだんに使ったり。やたらとカメラ動かしたりするのだ。そして最後は映像を止める・・・戦ってる最中なのにポーズを取らすのだ。そしてどうだカッコイイだろうってのを聞いてくる。見ててもう良いから話をすすめてくれって感じになる。
この監督本当に絵を取ろうとしすぎ。映画だって事を忘れてる。静止画で映画を確認してるんじゃないかと思う。静止画ではかっこよくても、映画として並べて見たときにどれほどのものかという認識が無い気がする。
4.スローモーションの乱用
先ほどの話に近いが、スローモーションを使って見て見てカッコイイでしょとかを聞いてくる。はっきりいって映画中に多発するスローモーションはうざい。使い方間違ってるし。僕は映画の中でスローモーションを使う事に関しては反対はしない。けれどこの監督は使い方を間違ってると思う。
5.原作は?
これは原作ファンとしての感想になるが、この映画は原作の設定等をどこまで守るのかの意思がはっきりしていない。そこがファンとしてはガッカリである。まあ原作に忠実に作って欲しいという思いはある。でも原作より良いものなら認める。でもあまりに酷い。
まず、あずみの設定だ。マンガでは異人とのハーフという設定だ。映画の中では茶髪だった。だから映画の中でもハーフという設定なのだろう。で気になったのが目だ。マンガでは青だ、しかし映画では黒・・・カラーコンタクトいれても良かったと思うんだよね。マンガの中ではあずみの目の色というのは重要なのだ。目が青いのが唯一の異人の子である事を示す証拠であり、出会った人々は彼女の目に引かれる。そんな目を映画の中では無視していた。残念だ
そして、あずみやその他仲間の子供っぽさや無知さが出ていない。これはマンガのあずみの中に流れる根本的問題である。何も知らない子供達が洗脳されて殺人マシーンとして育てられ、そして勤めを果たす事への強い思いが描かれていない。だから、彼女達への哀れみが生まれない。そして、映画の中のあずみはいきなり自分のやっている事に疑問を持つ。最悪だ・・・意味がわからん。映画の半ばを越える頃にそういうシーンを出すべきだった。ストーリーに重みがなくなった。また、あずみは人と出会う事で考え方が変わっていくのだ。それなのにこの監督はアクションシーンだけしかとらないで、戦い終わったらあずみの考え方が変わっている・・・せめて敵の首領との対話シーンが必要であったのではないかと思う。敵にも信念があり、正義があるという事を伝えるべきだったと思う。
このような話をするといつも『ガンダム』を思い出してしまう。『ガンダム』ではシャアは悪ではなかった。彼には彼の信念と正義があった。だからガンダムは人気があったのだ。そういうドラマ性がまったくあずみには欠けている。監督は血を流す事だけに一生懸命だった。あと、上の方で衣装があたらしいと言ったが、そもそもすべてに重さがない。刀も軽くみえる。初代『ガンダム』には重量感があった。あのザクがすごく重く見えた。最近のガンダムシリーズは軽くなってしまってる。同じ事がこの『あずみ』にも言える、すべてが軽すぎる。
6.忍者と侍の違いは?
マンガのあずみには忍者、侍、野武士に違いがあるのだが、この映画にはない。侍がむちゃちゃすごいジャンプをするシーンがある。これを見てもう終わったなと思った。この監督は本当に取りたい映像だけで、その設定などは無視。
簡単にだが悪い所をあげてみた。まだまだ言える。本当に最悪の映画なのだ。この監督は高校時代に映画を作ろうと思って海外に行ったらしい。でもねちゃんと勉強してから監督になろうねと言いたい。日本のマンガ界にも言える事だが、オタクがマンガ家や監督になっている。絵が書ければ、CGがかければ、編集ができれば監督になれると思ってる人が多い。今のバンドもそうで楽器がひきれば、詩の中に、鎖、ナイフ、薔薇を入れればロックになる、最後にイエーイやヨォーを付ければラップだと思ってる人らもそうだ。もう本当に本質を失いはじめてる。
こんな新米監督にこの映画を任せた事がとても悔やまれる。映画観て良かった事と言えば、初めて上戸彩がカワイイと思った事ぐらいかな。上戸彩は頑張ってはいた。でも惜しい。監督が悪かった。
( この文章を書いた時は、散々監督に文句言ってしまいました。しかし、ゴジラの最終作は期待してますよ。頑張ってね監督さん。)
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なるほどなっとく!
原作ファンは見ちゃいかん! という事ですね。
by skullagohollywood (2004-11-26 22:13)
コメントありがとうございます。
多分多くの原作ファンが 「 ( ̄д ̄) エー 」
と言うと思います。
それでも、原作ファンは観てしまうでしょうね。
私も「あずみ2」を観ちゃうと思います。
by cinema (2004-11-27 10:39)
見ちゃいけません(笑)
by skullagohollywood (2004-12-12 11:10)